群発頭痛とは
群発頭痛は、数ある頭痛の中でも痛みが非常に強いことで知られている頭痛です。
発作の起こり方にはいくつかの特徴があり、他の頭痛とは経過が大きく異なります。
多くの場合、数年に一度「群発期」と呼ばれる期間に入ると、毎日のように頭痛発作が繰り返し起こります。
発作は深夜から明け方にかけて、ほぼ決まった時間帯に起こることが多く、生活リズムに大きな影響を与えます。
痛みは片側の目の奥を中心に起こり、短時間で急激に強くなります。
15分から長い場合には数時間続き、痛みの最中はじっとしていられず、体を動かさずにはいられないほどのつらさになることもあります。
また、痛みと同時に、目が赤く充血したり涙が出たり、鼻水が出る、まぶたが下がる、顔に汗をかくといった自律神経に関係する症状が、痛みと同じ側に現れるのも特徴です。
群発頭痛は、三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)と呼ばれる頭痛のグループの一つに分類されます。
発作の起こり方や症状の組み合わせが特徴的なため、経過を確認することで診断につながることが多い頭痛です。
群発頭痛の原因
群発頭痛の原因は、現在もはっきりと一つに特定されているわけではありません。
ただし、これまでの研究から、いくつかの体の仕組みが関係していることが分かってきています。
体内リズムを司る部位との関係
群発頭痛は、毎日ほぼ同じ時間帯、特に夜間から明け方にかけて起こりやすいという特徴があります。
この規則性から、睡眠や覚醒のリズムを調整する脳の働きが関与している可能性が指摘されています。
そのため、「決まった時間になると発作が起こる」という群発頭痛特有の経過が生じると考えられています。
三叉神経と血管の関与
群発頭痛では、顔や目の感覚を司る三叉神経が強く刺激されることで、目の奥を中心とした激しい痛みが起こると考えられています。
その過程で、痛みに関係する物質が放出され、症状が強くなる可能性があります。
この仕組みが、群発頭痛の「耐えがたい痛み」に関わっていると考えられています。
自律神経の影響
群発頭痛では、強い痛みと同時に、目が赤く充血したり涙が出たり、鼻水が出る、顔に汗をかくといった症状が、痛みと同じ側に現れることがあります。
これらの症状は、体の働きを無意識に調整している自律神経の影響によるものと考えられています。
三叉神経が強く刺激されることで、自律神経のバランスにも変化が生じ、その結果として群発頭痛特有の症状が同時に現れると考えられています。
他の頭痛との関係について
群発頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛とは症状や発作時の様子が大きく異なります。
片頭痛では、痛みが強いと安静にして動けなくなることが多いのに対し、群発頭痛では、痛みのあまりじっとしていられず、動き回ってしまうという違いがあります。
また、群発頭痛に似た症状を示す病気として、副鼻腔炎、緑内障発作、下垂体の病気などが挙げられます。
「群発頭痛のようだけれど、いつもと何か違う」と感じる場合には、別の原因が隠れている可能性もあります。
こうした病気との見極めには、症状の経過に加え、MRI検査が役立つことがあります。
群発頭痛の検査・治療方法
群発頭痛の診療では、まず頭痛のタイプを正しく見極めることが大切です。
群発頭痛は特徴的な症状を持つ一方で、他の頭痛や別の病気と区別が必要になる場合もあります。
問診では、痛みの出方や起こる時間帯、発作の持続時間、群発期の有無などを確認し、日常生活への影響も含めて頭痛の全体像を整理します。
必要に応じてMRI検査を行い、脳の病気など注意が必要な頭痛が隠れていないかを確認したうえで、群発頭痛に対する治療を検討します。
発作時の症状を抑える治療
群発頭痛の発作は痛みが非常に強いため、発作が起きた際には、できるだけ早く症状を和らげる治療を行います。
発作の特徴やこれまでの経過を踏まえながら、注射薬や酸素吸入など、発作時に用いられる治療方法を検討します。
痛みを我慢し続けることで生活への負担が大きくなることもあるため、発作が起きた際にどのように対処するかを、あらかじめ整理しておくことも大切です。
群発期全体を見据えた対応
群発頭痛では、一定の期間に集中的に発作が起こる「群発期」があります。
そのため、1回1回の発作への対応だけでなく、群発期全体の負担を軽減する視点も重要になります。
発作の頻度や生活への影響を確認しながら、群発期を通して症状が少しでも安定するよう、治療の組み合わせを検討していきます。
治療内容は、症状の変化や生活状況を踏まえながら調整し、無理のない形で継続できるよう進めていきます。
福岡市東区で群発頭痛とTACsの治療をお探しの方へ
群発頭痛は、痛みの強さだけでなく、決まった時間に繰り返されることが生活に大きな影響を与える頭痛です。
そのため、「我慢する頭痛」ではなく、経過を整理しながら向き合うことが大切になります。
福岡市東区のかしい駅前内科・脳神経クリニックでは、頭痛の特徴や生活への影響をお伺いし、必要に応じて検査を行ったうえで、状態に合わせた治療を検討しています。
群発頭痛が疑われる場合や、症状の経過が非典型的な場合には、MRI検査で確認することが安心につながることもあります。
「この痛みは群発頭痛なのか分からない」「これまでの頭痛と違う気がする」そのような不安がある方も、まずは一度ご相談ください。