片頭痛

片頭痛

片頭痛とは

片頭痛は、検査をしても脳に明らかな異常が見つからない「一次性頭痛」の代表的なタイプです。
頭の片側、あるいは両側に「ズキズキ」「ガンガン」と脈打つような強い痛みが現れ、体を動かすと痛みが増すのが特徴です。
この痛みには、脳内の神経伝達物質であるセロトニンや、三叉神経と血管の働きが深く関わっています。
何らかのきっかけで脳の血管に変化が起こると、三叉神経が刺激され、その末端からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの炎症を引き起こす物質が放出されます。
これにより、片頭痛特有の拍動性の痛みが生じると考えられています。
頭痛だけでなく、吐き気や嘔吐を伴ったり、光や音、においに敏感になったりすることも少なくありません。
発作の頻度は月に1~2回程度の方から、週に何度も起こる方までさまざまで、痛みが数時間で治まる場合もあれば、2~3日続くこともあります。
また、片頭痛は遺伝的な要素が関係していることも多く、ご家族に片頭痛のある方がいる場合、比較的若い年齢から症状が現れることがあります。
早い場合には、幼少期から頭痛を繰り返すケースもみられます。

片頭痛とは

片頭痛が起こる原因とサイン

片頭痛は、突然理由もなく起こるわけではなく、発作を引き起こしやすいきっかけや、頭痛が始まる前に現れやすいサインがあります。

片頭痛が起こる原因とサイン

片頭痛の発作を引き起こしやすい要因

片頭痛は、さまざまなきっかけによって発作が誘発されます。
代表的なものとして、精神的なストレス、睡眠不足や寝すぎ、飲酒などが挙げられます。
また、人混みや強い光・音、刺激の強いにおい、旅行などの環境変化、気圧や気温の変化によって症状が出やすくなる方もいます。
仕事や家事で緊張が続いたあと、気が緩んだタイミングで頭痛が起こるケースも少なくありません。

頭痛が起こる前に現れるサイン(予兆・前兆)

片頭痛の発作が始まる前に、普段と違う体調の変化を感じる方がいます。
代表的なものとして、生あくびが増える、眠気が強くなる、気分が落ち込む、イライラするといった症状があります。
また、視界にキラキラした光やギザギザした模様が見える「閃輝暗点」や、手足のしびれなどが現れることもあります。
これらの症状は一時的で、頭痛が始まると消失するのが特徴です。

片頭痛の痛み方と伴いやすい症状

片頭痛の痛みは、頭の片側に出ることが多いものの、両側に起こる場合もあります。
拍動性の痛みが特徴で、階段の上り下りや家事など、日常的な動作で悪化しやすい傾向があります。
頭痛に加えて、吐き気、嘔吐、光や音への過敏さを伴うことが多く、これらが診断の重要な手がかりになります。

片頭痛の診断基準

片頭痛には、前兆がある場合と、前兆がない場合があります。
代表的な前兆として知られる閃輝暗点は、実際には片頭痛のすべての方にみられるわけではなく、2~3割程度とされています。
診断には国際頭痛分類という基準が用いられますが、内容はやや専門的です。

  • 繰り返し起こる頭痛であること
  • 数時間から数日続くこと
  • 拍動性の痛みや、動くと悪化する痛みがあること
  • 吐き気や光・音への過敏さを伴うこと

一般的には、上記の症状を確認し、総合的に判断します。
実際の診療では、「徐々に痛みが強くなる経過がある」「頭痛以外の症状を伴う」といった点が、診断の大きな手がかりになります。
多くの方は、片頭痛と緊張型頭痛が混ざった「混合型頭痛」であることも多く、自分の頭痛の中でどの部分が片頭痛なのかを見極めることが大切です。

片頭痛の治療・予防方法

片頭痛の治療では、発作が起きたときの症状を和らげる治療と、発作そのものを起こりにくくする予防治療を組み合わせて考えていきます。
頭痛の頻度や痛みの強さ、生活への影響は人によって異なるため、画一的な治療ではなく、経過を確認しながら調整していくことが大切です。
また、片頭痛は薬だけが原因ではなく、睡眠・食事・ストレスなどの生活習慣が影響しているケースも少なくありません。
治療とあわせて生活面を振り返ることで、症状が安定しやすくなる場合もあります。

発作時の症状を和らげる内服治療

片頭痛の発作が起きた際には、片頭痛に対して用いられる内服治療を行います。
痛みだけでなく、吐き気や光・音への過敏さなどの症状を和らげることを目的として、発作の程度やこれまでの経過を確認しながら使用方法を調整していきます。
市販の鎮痛薬では十分な効果が得られない場合でも、片頭痛専用の内服薬によって症状が落ち着くことがあります。

発作の回数を減らすための予防治療

片頭痛の回数が多い場合や、仕事や家事など日常生活に支障が出ている場合には、発作を起こりにくくするための予防治療を検討します。
予防治療には、内服薬による治療に加えて、CGRP製剤と呼ばれる注射による予防治療が選択肢となる場合もあります。
これは、片頭痛に関与する物質の働きを抑えることで、発作そのものを起こしにくくする治療です。
また、体調や体質に応じて漢方薬を用いることもあります。
頭痛の起こり方や生活リズム、月経周期なども踏まえながら、治療内容を一緒に整理していきます。
症状の経過を確認しながら、治療の内容や組み合わせを調整することもあります。

福岡市東区で片頭痛の治療をお探しの方へ

片頭痛は、痛みの強さや起こり方、日常生活への影響が人によって異なる頭痛です。
そのため、症状だけで判断するのではなく、背景にある原因や経過を確認することが大切になります。
また、片頭痛は体質だけでなく、睡眠・食事・ストレスなど日々の生活習慣が影響しているケースも少なくありません。
治療とあわせて生活面を振り返ることで、頭痛の起こり方が変わることもあります。
福岡市東区のかしい駅前内科・脳神経クリニックでは、問診を通して頭痛の特徴を整理し、必要に応じてMRI検査を行いながら、注意が必要な頭痛が隠れていないかを確認したうえで、状態に合わせた治療を検討しています。
院内でMRI検査に対応しているため、当日の状況に応じて検査をご案内できる場合もあります。
「これまで頭痛を我慢してきた」「片頭痛かどうかわからない」「検査を受けたほうがいいのか迷っている」そのような不安がある方も、まずはご相談ください。

福岡市東区で片頭痛の治療をお探しの方へ